開催日時:2022年10月2日
有松天満社・秋季大祭@有松
コロナ禍で人が多く集まるイベントに行けなかったこの2年でしたが、休日グループ9月例会担当、吹上さんの企画ともあり、久々に多くの人が集結した熱い人のパワーをもらえた伝統的なお祭りに行って参りました。
からくり人形の山車が何台も間近で見られるこのお祭り。
高山でも京都でもなく、名古屋駅から電車で約30分の有松で行われた「有松天満社・秋季大祭」です。(有松山車まつりとも言われています)
名古屋市にこんな風情のある街並みがあることは、あまり知られておらず、私自身も初めて体験した時、こんなに近場でこのような街並みが残っていたことにとても驚きました。
そして今回お祭りに行ったことで、この町の文化を後世に残したいという想いがますます募り筆を執りました。
特にお祭りなどが無い平日はとても静かでゆっくり散歩ができ、その雰囲気も大好きなのですが、有松絞りに身を包んだ祭り人のかけ声とからくり人形の巧妙な動き、その動きに感動するギャラリーの拍手など、人々のエネルギーに満ち溢れる有松もまた魅力的でした。
祭りのピークは、からくり人形が筆で文字を書き上げるシーンですが、スマホでタップするだけで文章が書ける時代に、たった2文字を人形が書き上げるのに何分も多くの人々がじっと待って盛り上がる…人々は何に感動しているのでしょうか?「感動」することの秘密がここにあるような気がしました。
また有松絞りの生地は、ティファニーなど様々なブランドのデザイナーにも注目され、パリコレのデザイナーからもオファーが来ることもあり、若いアーティスト達が日々「今」の感覚で、伝統技術を生かしつつも新鮮な感覚でファッション、インテリアのデザインに挑戦していました。
ラッキーな事に「STILL ALIVE国際芸術祭 あいち2022」の会期中で、現代アートが古い街並みと融合して普段見られない雰囲気も楽しめました。
今回はコーディネーターさん、「あないびと」と呼ばれるボランティアのまちあるきガイドの方の面白い案内や、てぬぐいやハンカチなども工房で体験し、参加者14名全員大満足でした。
今回の秋祭りでは夜の部はなかったので、約250個の提灯が灯された山車の幻想的な雰囲気で街道を巡行する姿は見ることが出来来ませんでしたが、来年は夜をめがけて行ってみようと思います。
企画 : 吹上
レポート&Photo:齋藤