休日グループは、8月26日(土)8月例会「身近なもので楽しむマジック」を開催し、手品のタネを推理したり自ら手品道具を作成して披露したりしました。
また、9月30日(土)9月例会「名古屋市の下水道整備について知る」で「メタウォーター下水道科学館なごや」の館内見学と授業に参加しました。
特に10月例会 名古屋市役所本庁舎・愛知県庁本庁舎見学を取り上げて内容をご紹介します。
開催日時: 2023年11月3日(祝)10時~
場 所 : 名古屋市中区三の丸周辺
菊日和のあたたかい文化の日に、国指定重要文化財である「名古屋市役所本庁舎」と「愛知県庁本庁舎」を見学しました。
まずは、名古屋市役所本庁舎から見学です。
名古屋市役所本庁舎は、昭和天皇御大典事業として建設され昭和8年に竣工しました。
正面玄関から5階へと連なる中央階段は、貴重な山口県産「小桜」という良質の大理石が使用されており、他で現在も使用されているのは国会議事堂だけと言われています。
手すりの照明器具からは、緑の穏やかな光が灯されていました。
1階から見上げた約20mもの吹き抜け、視界に入ってくるアーチ形の梁に施された模様にクラクラしながら上階へと進みます。
2階の中央廊下奥にある議場は、3階の傍聴席から観覧です。
全国的にもめずらしい円形の議場となっており「議事が円滑に進むように」という思いが込められているそうです。
3階の市長室の応接テーブルには、コモドドラゴンが鎮座しています。
4階の貴賓室は、海外からの賓客などをお迎えする部屋です。
シャンデリアや扉の飾り金具など、建設当時の内装・調度品がたくさん残っていました。
南側の貴賓化粧室には、洗面台や洋式トイレが設置され壁や床も青色のタイルで装飾されていました。
屋上まで進んで行くと、二層の瓦屋根を配した時計塔の上に「四方睨みの鯱」を間近に見ることができます。
名古屋城もよく見え、北側の市街地が広がっているのが一望できます。
庁舎公開イベントとして正面玄関前で、庁舎缶バッチやアジア競技大会・アジアパラ競技大会の缶バッチを作り、それぞれバックなどに着けてお持ち帰りです。
続いてお隣の昭和13年に竣工した愛知県庁本庁舎の見学です。
ちょうど大村知事がステージ挨拶のために庁舎へ到着したところに遭遇しました。
正面入口に飾ってあった大村知事の等身大パネルより、ご本人は恰幅が良いようです(笑)。
正面玄関の車寄せの下段は花崗岩、上段は大理石、続く1階ホールの床と腰壁は大理石です。
左にエレベーター・右に階段が配置され、ホールから延びる通路が庁舎の真ん中に位置し、同線が確保されて執務の利便に配慮した構造であることが見て取れます。
2階中央にある講堂は、昭和50年に県議会議事堂棟が竣工まで議場として使われていたそうです。
現在は、仕事始め式や県民表彰など各種式典が行われているそうで、折り上げ格天井や正面演壇壁面の装飾など当時の議場としての格式が醸し出されています。
一般公開イベントとして講堂コンサート愛知県立芸術大学生 Quartet Penteの弦楽四重奏を聞かせていただき音響の良さも体感できました。
3階は知事室を見学です。
最初に見学した市長室よりも大きいお部屋で副室には応接が並べられ、知事室には知事の執務机の他、円形テーブルが配されており迎賓館といった感じです。
ここで一旦中締め。
有志で、昭和を感じる県庁食堂で昼食をとり、特別公開されていた名古屋市公館の見学、県公文書館の見学に行きました。
こんな資料があるのかと一同感じ入りました。
文化の日にふさわしい一日でした。
(例年、文化の日に公開されています。お近くでお時間ございましたら、ぜひお出かけになってみてはいかがでしょうか。)
Photo:池田、小川